真似される方は自己責任でお願いいたします。当方一切責任を負いません。

液晶モニター車載化(DIY)

きっかけ

自分は元々道には迷わないほうだが、いったん迷うと激しく迷ってしまう。 そのたびカーナビがあればな、と思う。でもいつも必要なものじゃないので 買うには至らないでいる。しかもやたら高い。使い勝手のよいものだと30万円くらいするし、 最低でも15万はする。

それに、カーナビを持っている友達の車に乗ると、「あっちに進んでください」 「ここをこっちに曲がってください」などのナビゲーションはいつも かえって邪魔くさいように思う。よほど短くて複雑なルートでない限り 曲がるべき交差点はあらかじめ頭にいれておけばあとは要らない。 迷ったとしても「今どこにいるか」がわかればすぐ解決する。 自分にとってのカーナビとは、地図上で出発地と目的地そして現在位置の 3つさえわかればいいのだ。

そこで思いついたのが、車にPCを乗せる方法。PCに 1万円ぽっきりで 買える航空写真付地図ソフト(2006年1月4日現在キャンペーン期間らしい)をインストールしてUSBのGPS端末を取り付ければ 上の3つは確実にわかる。(20060107追記参照:このページの一番下)

車内でPCとなると、ノートPCがそのシンプルな答えであるが、 残念ながらノートPCは昨年ついに逝ってしまった(非力なCrusoeながら よくがんばってくれたものだ)。今からノートPCを買うとなると カーナビ並の予算になってしまう。

それなら、余っているデスクトップPCを載せたらどうか? デスクトップなら少なくとも2台余っている。そのうち片方は Prescottのセレロン2.8GHzが載っているが消費電力は実測90W程度である。 90Wならヘッドライト程度だし十分車に載る。

じゃあ、モニターはどうするか?自宅ではいろいろな事情から長年CRTを使っているが、 CRTの電力は半端でなく、メインのモニタ(T962)は定格で230Wもある。 こんなの電力的にもスペース的にも車に載るわけがない。 そこで急遽ヨドバシカメラに液晶ディスプレイを買いにいった。

いろいろ調べた結果チョイスしたのは これRDT1712S

17インチで応答速度8msの最新型である。一番のポイントは輝度が400cd/mもあること。 車で使う以上日中は太陽光の下で使うことになるので、明るい液晶じゃないと おそらく使い物にならないだろうと予測したためだ。 実際電源を入れて明るさをMAXにすると目が痛くなるほど明るい。 屋内で使う時はMINにして使うのがちょうどよいほどである。

PCは後部座席にでも隠して置けばよい。HDDへの振動が心配だが それはおいおい考えることにして、とりあえずこの液晶モニターを 車に取り付けることを考えなければならない。

取り付け方法

液晶ディスプレイの車載にあたって方法をいろいろ調べたところ、後部座席の人の ためにヘッドレストの位置に取り付けるパーツは存在するみたいだが、 普通カーナビがあるべき位置あたりに取り付けるものは探したところ存在しない。 その筋の業界の友人に聞いてみたところでは市販のVESAアームを、シートを固定している ボルトを流用して固定するのが良いという情報も得た。しかしこれだとGTRのような 絶叫マシン環境だとかなりグラつくことが予想される上、場所も取る。

そこで思いついたのが自作ステーである。グローブボックスを取り外して、 グローブボックスを固定していたボルトを流用しようという魂胆である。 液晶モニターは意外に重い。今回買った品はスタンドをはずすと4キロくらいある。 CRTに比べれば「たった4キロ」かもしれないが、GTRのような絶叫マシンで4キロの物体を 空中に固定するためにはかなりがっちり固定しないといけない。 そのため、あれこれ試行した結果、4点式とした(下の写真の赤丸の4箇所)。 2点は前述のボルト、あと2点はダッシュボードに穴をあけてそこに固定する。

ステーの作成

金属を溶接したり穴をあけたりする機械が自由に使えればもっと簡単なのであろうが 自分はそういうノウハウは持ち合わせてないので、コーナン(関西圏のホームセンター) で骨組みの要素となるパーツをいろいろ買ってきた。

上の写真の左下に見られる90度ひねっているパーツがとても 便利で、これをうまく使うとおよそ自由自在に骨組みを作ることができる。 ちょっとだけパーツを試しに買っていろいろ組み合わせてはやり直して、足りないパーツを またちょっとだけ買って組み合わせて、また足りないパーツを買って、を繰り返して、 最終的にできあがったのがこれ。 この形に行き着くまで結局まる1日を要した。

さらにステーだけで車にあわせたつもりでも、液晶モニターを仮止めして実際に 取り付けてみると重みであちこちがひずんで微妙にネジ穴がずれてしまったり、ネジを仮止めで なく本締めするとステーの角度が微妙に変わったりして、なかなかうまくいかなかった。 とはいえ、暇な正月、あえてそういう試行錯誤を楽しんだりして。

液晶モニターの車へ取り付け

ダッシュボードにL字の金具を取り付け、作ったステーも取り付け、 そして液晶を取り付け、最終的に固定した様子が下の写真。

手で動かしてみるとしっかりがっちり固定されている。 急加速、急減速、急ハンドル、ガタガタ道などいろいろテストしてみたが とくに問題ないようである。ステーと液晶の接続はVESAの規格どおりなので、 その気になれば他のより大型の液晶も取り付けることが可能のはずである。

PCと接続

手持ちの機器をいろいろ流用してとりあえずPCとつなげてみた。 ところが。。。起動しない。電源スイッチをいれるとインバーターがピーピーやかましく鳴るだけで すぐに電源が落ちてしまう。インバーターの出力が足りないのか?

事前の測定によってPCとモニターあわせて消費電力は130Wであることがわかっている。 使ったインバーターは定格150W。考えてみればけっこうギリギリだ。それにこの インバーターはシガーソケットから取っているので電流が10A程度流れることを考えると コンソール内の配線に負担もかかる。

そこで、バッテリー直結型の定格400Wのインバーターを急遽購入した。 バッテリー直結なので配線がテンポラリになってしまったが、とりあえず配線しなおして 電源ON。









。。。







おお!









Windows2000 キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!





というわけで、車載デスクトップPCが実現したのであります。実験的にFFベンチを永遠とループさせながら 高槻をグルグル小一時間ドライブしてみた。その後、自宅でエンジンを止めて、エンジン始動を3回ほど試す。 3回とも普通にかかった。バッテリー的にも問題無いようである。

残すは、電源周りの配線とPCの置き場。今回はリアシートにでんと置いてみたが、 実用上これはじゃますぎ。やはりトランクだろう。しかしそうするとHDDがやばい。 HDDはケースから取り出して緩衝材でくるんだ別の何かに置く必要があるだろう。 電源の配線編はこちら






20060107追記

このページの上のほうで紹介したキャンペーン中のProATLASが届いたのでさっそくインストール してみた。DVD4枚組。インストールは一度HDに落としてからインストールの方法を使っても 全部で3時間くらい(コピー含む)かかった。ちなみにPCの環境はラプターの1万回転のを 4台使ってのストライピングである。この環境でこれくらいかかるのだから、ノートとか普通の 環境にインストールしたらどえらい時間がかかることが予想される。

そして使ってみた。

。。。。

なんですか、これは。。。。


まず第一に、重すぎ!!!!PentiumD 3.0GHz + GeForce6600GT + x64 という中堅の環境なのに 写真モードでスクロールがフレームレート1~2くらい。地図モードにしたらさらに遅くなったり。 はっきりいって使い物にならん。いや、使えるんだけど、非常にストレス溜まる環境。 そしてGUIがダメダメ。最初のとっかかりはまあわかりやすいんだけど、 使っていると「なんで?」と思うことが多々ある。とくに地図ソフトの要で あるはずの拡大縮小がとにかく使いづらい。さらにGoogleEarthでは見られる高槻の航空写真が こっちには入ってない!!!。高槻も大阪の大きい都市(個人的偏見?)だと思っていたので ショック!!!

Google Map / Earth がタダで、このソフトが1万円。金返せーーーーな気分である。

が。

肝心なことは、このソフトはオフラインで使える。 車に乗せる用途としては正しい選択だったかもしれない。 Google のんを車でやるなら最新のモバイルブロードバンド使って パケット代がおそろしいことになりそうですから。



20060109追記

ProATLASですが、航空写真をインストールしないなら、まあそこそこの速度で スクロールできるようです。XPx64 Win2K 両方で確認しました。ただし 両方インストールしてから片方削除する方法では改善されません。 いったん全部アンインストールして、地図のほうのみ最初からインストールしなおす 必要があるようです。



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